富士山が日本一の高さを誇る山であることは、日本人なら誰でも知っている。
ところがアジア太平洋戦争のさなかには困ってしまった。台湾を併合したからだ。富士山の高さが3776mであるのに対して、
台湾の玉山(旧日本名新高山ニイタカヤマ)は3952mあったからだ。台湾は日本のものだ。
そこに富士山より高い山があったのでは、文部省唱歌「富士山」の顔が立たない。
真珠湾攻撃の暗号を「フジサンノボレ」にしたのでは、なにか帝国主義的な行動に出るのではないかと勘ぐられはしないだろうかと考えたのだろう。
まあ、暗号なんかとっくに見破られていたらしいが。